自分を助ける「しょっぼいストレスコーピング」を100個持っておく
- 2 日前
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鑑定の中で、ときどき「ストレスコーピングリストを作ってみてください」とお伝えすることがあります。
ストレスコーピングとは、ストレスに対処するための考え方や行動のことです。認知行動療法などでも用いられる方法で、簡単にいうと「しんどいとき、自分を少し楽にするために何をするか」ということ。
私がおすすめしているのは、スマホでも紙でもいいので、自分に効きそうなストレスコーピングを100個くらい書き出しておくことです。
しんどいときは、自分を助ける方法を思い出せない
ストレスコーピングリストは、頭の中に置いておくだけではなく、外在化することが大切です。
つまり、頭の外に出しておくということ。
私たちは、元気なときなら「温かいものでも飲もう」「ちょっと外の空気を吸おう」と思いつけます。ところが、本当にしんどいときには、自分を楽にする方法そのものが思い出せなくなります。
だから、元気があるうちに書いておく。
スマホのメモでも、手帳でも、紙切れでもかまいません。目に見える場所にリストがあれば、しんどいときに見返して、上から片っ端から試すことができます。
ひとつで元気にならなくても大丈夫です。次、その次と試して、ほんの少しでも気分が動くものを探します。
未来の自分に負担をかけないものを選ぶ
そりゃあ、温泉に2泊3日で行けたら、ストレスも吹き飛ぶかもしれません。
でも、お金も時間もかかります。思い立ったときに毎回できることではありません。
お酒を飲むことだって、その場では気持ちがゆるむかもしれません。けれど、そればかりを続けていれば、体調やお金など、未来の自分に負担を残す可能性があります。
一時的につらさを紛らわせる行動の中には、どか食いや過度な飲酒のように、あとから自分を苦しくさせるものもあります。
万引きや盗撮などの犯罪行為が、本人にとって一時的に緊張やストレスを発散する役割を果たしている場合もあるでしょう。しかし、たとえストレスへの対処として行われていたとしても、その行為が許されるわけではありません。人を傷つけ、自分の生活にも重大な負担を残します。
ストレスコーピングなら、何でもいいわけではないのです。
選びたいのは、「今の自分を少し助けながら、未来の自分を困らせないもの」です。
ひとつの方法だけに頼らない
最初はよく効いた方法でも、そればかりを繰り返していると、だんだん慣れて、以前ほど気分が変わらなくなることがあります。
ひとつしか対処法がないと、それで足りなくなったときに、量や回数を増やしたくなるかもしれません。お酒やタバコの量が増えていくことにも、少し似ています。
だからこそ、レパートリーは多いほうがいい。
豪華なものを数個持つより、ほとんど時間もお金もかからないものを、たくさん持っておくほうが、日常では使いやすいのです。
私の「しょっぼいストレスコーピング」
私がよく使っているのは、こんなものです。
映画館のにおいを思い出す
夕暮れどきの空を見上げる
冷たい炭酸を飲む
手を洗ったあとの、手の香りをかぐ
靴下を履き替える(←これは本当におすすめ。笑)
「そんなことで?」と思うくらい、しょっぼいでしょう。
でも、靴下を履き替えると、意外とスッとします。こういう小さな変化が、そのときの自分を助けてくれることがあります。
実際にその行動をするだけでなく、「それをしているところを思い浮かべる」という方法もおすすめです。
今すぐ映画館へ行けなくても、映画館に入ったときのにおい(キャラメルポップコーン!)や、照明が落ちる前の空気を思い出してみる。温泉へ行けなくても、温かいお湯につかったときの感覚を想像してみる。
頭の中で思い浮かべるだけでも、気分が少し動くことがあります。人間の脳みそは、さすがです。
「ちょっとマシ」をたくさん用意しておく
ストレスコーピングは、一発で元気になるための必殺技ではありません。
しんどさを100から0にするのではなく、100を95にする。まだしんどければ、別のものを試して95を90にする。
そんなふうに、「ちょっとマシ」を積み重ねるためのものです。
まずは10個でも、20個でも大丈夫です。思いつくたびに書き足して、100個くらいまで増やしてみてください。
なるべくお金がかからないもの。
なるべく時間がかからないもの。
誰かを傷つけず、未来の自分にも大きな負担を残さないもの。
そんな「しょっぼいストレスコーピング」をたくさん持っておくと、本当にしんどいとき、自分を助ける道具になります。
なお、コーピングをいくつ試してもつらさが軽くならないときや、心身の不調が強い、または長く続いているときは、自分だけで何とかしようとせず、医療機関やカウンセラーなどの専門家に相談してください。

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